アール・ヌーボーを思わせる曲線のデザインは、当時のフランスからの影響を感じさせ、繊細なラインはエドワーディアンのスタイル。二つの要素の融合を感じさせる作りです。
この作品の中のパールは19世紀後期のハーフパールセッティングと、19世紀 にはなかった、球体そのままのパールをピンにさして留める両方のスタイルが見られます。
そして、ダイヤモンドの周りは精巧にミル打ちされたプラチナの枠で コレットセットされています。他は全て18ctのゴールドで出来ています。
植物を思わせる曲線のデザインが、左右対称に作られており、エド ワーディアンとアール・ヌーボーの特徴と併せ持った個性的で洗練された出来栄え。
19世紀から2 0世紀への時代の移り変わりを感じさせる作品と言えるでしょう。

1905年頃

イギリス