新しい出会い、古い友人

日々メールを沢山頂きます。面識のない人からのメールもよくあるのですが、先日はニューヨークからメールが入っていました。 アンティークジュエリーのディーラーと名乗る方で、来週日本に行くのでジュエリーを見て欲しいとのことで、快く承諾のメールバックをし日取りを決めました。
彼が持ってきた作品は素晴らしい物ばかりなのですが、アメリカらしく大振りで、宝石が沢山使われたとても高価な20世紀の作品が多く、少しリガードの探しているアンティークジュエリーとは違っていました。一つ気に入った物があったので購入し、ビジネスの始まりとなったのです。僕が探している物を説明すると、今度来るときは必ずいいものを持ってくると約束してくれました。期待しています。
先週は、20世紀のイタリアンジュエリーの写真が添付された、ローマの老舗のジュエラーから丁寧なビジネスメールを頂き、今後どんなお付き合いになるのか楽しみです。

ホームページをアップしてからは、世界中の今までお付き合いのない人達から連絡を貰うようになり、お店に直接アンティークジュエリーを運んで来てくれます。いい物を扱っているディーラーはきちんとしていて、今後もお付き合いできそうなのでうれしい限りです。
現在、僕が外国に買い付けに出かけた時に、限られた短い時間、場所で、いいものに出会う確立は年々低くなっています。市場のジュエリーの数は減っていきますし、それを扱うディーラーは辞めていく人が後をたちません。
ですから、新しい質の良いディーラーとの出会いは、我々にとってなによりありがたいことなのです。
それに、近年は外国からわざわざ日本に売りに来るディーラーが増え、日々少しずつ作品を増やしていくことが出来るようになっています。先方もわざわざ経費をかけて持ってくるので、値段が少し高いなと思うこともありますが、こちらの買い付けに出かける費用を考えると仕方ありません。

15年前、ロンドンのマーケットで時計やライターを扱っている、僕よりも少し年上のディーラーと仲良くなりました。何時も朝の早いマーケットで顔を会わせるので、自然と仲良くなったのです。
彼には別に本業があって、週末にだけアンティ ークディーラーになるのです(ロンドンやパリにはそういった人達も多くいます)。その後、僕がアンティークジュエリーについて彼に色々教えてやったので、今では僕がロンドンにに行った時に、彼が3−4ヶ月かけて探した素敵な作品や面白い物をまとめて手に入れることが出来たのです。
そんな僕にとっては貴重な仕入先の彼が、一年ほど前にロンドンから田舎の方に引っ越してしまったんです。ロンドンは不動産バブルが続いていて、彼は安い時に買った家を高値で売って、今は5ベットの大きな庭が付いた海の近くの家に住んでいます。
ですからこの一年余り会う機会がなくて、もう諦めていたのですが、その彼から久しぶりのメールが届きました。来週、日本に行くのでお土産をもってお店にあそびに行くという、うれしい知らせでした。今では自分の会社を作って、日本とやり取りが始まったので、今後は2−3ヶ月に一度は来日するとのことです。そして何と、思いも寄らない彼のお土産は、素敵なアンティークジュエリーでした。僕の為に最近集めてくれたそうで、全部まとめて購入となったわけです。

パリに住む彼女とは、やはり15年前に友達を介して知り合いました。その後彼女は、仕事の関係でパリに行き、それから10年以上パリに住んでいます。アート関係の仕事をしているので、フランスのアート&アンティークについていろいろ教えてもらっています。
僕がフランス物のアンティークジュエリーを好きに なったのは、彼女のアドバイスのおかげです。ロンドンにいたせいで、それまでフランス物に否定的で、イギリス一辺倒だった僕の趣味を、芸術性の高いフレンチエレガンスの素晴らしさに目覚めさせてくれたのは彼女なのです。 ですから今ではパリに行くのがとても楽しみで、そして 彼女も僕の為に素晴らしい作品を探してくれています。本当に感謝しています。

こうやって、世界各地からリガードに素敵な作品が集まってきます。どんどんホームページで紹介していきますね。お店の方にも皆さまぜひ見にいらしてください。
春が目の前です、ほんとかな?・・・・・

2005.03.14  T.Kuroiwa